「姿勢を良くしなきゃ!」
そう思って、背筋をピンと伸ばしたり、胸を張ったり、お腹に力を入れたりしていませんか?
でも、しばらくすると肩が疲れてきたり、腰が痛くなったり。
「良い姿勢を意識しているはずなのに、どうして疲れるんだろう?」
そんな経験はありませんか?
実は、良い姿勢とは、ずっと力を入れて頑張り続ける姿勢ではないのです。
今日は、女性の身体の変化と筋膜の働きにも触れながら、無理のない姿勢についてお話ししたいと思います。
胸を張って、背筋を伸ばす。それが良い姿勢?
姿勢を良くしようとすると、つい胸を張り、肩を後ろに引いてしまいがちです。
もちろん、背中を丸めたまま長時間過ごすことが楽とは限りません。
でも、胸を張りすぎると、腰が反ったり、肩や背中の筋肉が緊張したりすることがあります。
お腹にずっと力を入れていれば、呼吸もしづらくなるかもしれません。
本来、私たちの身体は、座ったり、立ったり、歩いたり、さまざまな動きをしながらバランスを取っています。
大切なのは、ひとつの姿勢を頑張って維持することではなく、身体が無理なく動けること。
見た目がまっすぐでも、身体のあちこちに力が入りすぎていたら、決して楽な姿勢とはいえないのです。
筋膜は、身体の動きや姿勢とどう関係しているの?
筋膜は、筋肉を包むだけでなく、身体のさまざまな組織をつなぎ、支えている結合組織の一部です。
筋肉や周囲の組織が滑らかに動くためにも、筋膜を含む組織同士の動きが関係しています。
例えば、肩が前に入りやすい人。
肩だけを後ろに引こうとしても、胸まわりや背中、体幹の動きが十分でなければ、かえって疲れてしまうことがあります。
また、腰を反らせて姿勢を保とうとすると、腰まわりの筋肉に負担がかかることも。
姿勢は、筋膜だけで決まるものではありません。
筋肉の働き、関節の動き、日頃の身体の使い方など、さまざまな要素が関係しています。
だからこそ、肩だけ、腰だけではなく、身体全体のつながりを見ていくことが大切なのです。
女性の身体は、ライフステージによって変わります
妊娠中は、大きくなるお腹を支えるために身体のバランスが変化します。
産後は、授乳や抱っこで前かがみになる時間が増え、肩や背中、腰に負担がかかりやすくなります。
そして40代、50代になると、更年期に伴うホルモンの変化や、筋力・活動量の変化などによって、以前とは身体の感覚が違ってくることもあります。
「昔はこんなに疲れなかったのに」
「姿勢を正そうとしても、長続きしない」
そんな声を聞くこともあります。
でも、それは単純に姿勢への意識が足りないからではありません。
身体の状態が変わっているのに、以前と同じように頑張ろうとしているのかもしれません。
今の自分の身体に合った、無理のない姿勢を見つけていく。
それも、年齢を重ねた女性にとって大切な身体のケアだと思っています。
「良い姿勢」を頑張るより、こんなことを意識してみませんか?
まずは、今の自分の身体を少し観察してみましょう。
肩に力が入っていませんか?
無意識に奥歯を噛みしめていませんか?
胸を張ろうとして、腰を反らせすぎていませんか?
そして、ゆっくり息を吐いてみてください。
肩の力を抜き、呼吸がしやすい位置を探してみましょう。
長時間座っているときには、ときどき立ち上がったり、軽く身体を動かしたりすることもおすすめです。
どんなに良い姿勢でも、同じ姿勢を長く続ければ身体には負担がかかります。
大切なのは、完璧な姿勢を目指すことより、身体が楽に動ける時間を増やすこと。
少しずつでいいのです。
まとめ
「良い姿勢」と聞くと、背筋を伸ばして、胸を張って、きれいに立つことを思い浮かべるかもしれません。
でも、本当に大切なのは、見た目だけではありません。
無理なく呼吸ができること。
必要以上に力を入れずに過ごせること。
そして、身体を自然に動かせること。
姿勢には筋膜を含む身体のさまざまな組織が関係していますが、ひとつの部分だけを整えればよいというものでもありません。
頑張って姿勢を正すより、頑張らなくても楽に過ごせる身体を目指してみませんか?
Amani Nestでは、女性の身体の変化や日々の生活に寄り添いながら、一人ひとりの状態に合わせたケアを大切にしています。
「安心・安全・安楽」を大切に、これからも女性の人生に寄り添っていきたいと思います。
次回予告
「無意識に力が入っていませんか?食いしばり・肩の緊張と身体のつながり」
気づくと奥歯を噛みしめていたり、肩に力が入っていたり。
そんな無意識の緊張が、身体の疲れとどう関係しているのか。
次回は、日常生活の中で起こりやすい身体の緊張についてお話しします。
